Maestro TrayZ
Maestro TrayZ は、4枚の 96 well プレートからの同時測定が可能なインピーダンス測定システムです。スリムな形状で、インキュベータ内への設置も容易です。また、フレキシビリティに優れ、複数台数システムへの拡張が可能です。
インピーダンスの変化により、細胞の増殖・傷害・形態変化などをラベルフリーでリアルタイムに測定します。免疫細胞によるがん細胞のキリング、ウィルス感染価、がん細胞の浸潤、内皮細胞バリアの変化などを、ハイスループット環境下で、長期間、連続して測定することが可能です。
Key Features
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ラベルフリーで連続した測定 – 細胞の変化を連続して測定します。染色やレポーターなどの試薬を使用しないラベルフリーの測定は、細胞へのダメージを最小限に抑え、数日間から数週間に渡る長期連続測定が可能です。
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高い拡張性 – 1台の Maestro TrayZには最大4枚のプレートが搭載できます。また、最大2台の Maestro Trayz(8枚のプレート)での同時測定が可能です。
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プレートバーコードによる実験・データ管理 – 専用プレートにはバーコードが付与されており、搭載時に装置内蔵リーダーで認識されます。プレートの取り違えなどを防ぎ、データ管理も容易です。
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リアルタイム解析 – 専用ソフトウエア (AxIS Z)により、インピーダンスの変化がリアルタイムにグラフ表示されます。ユーザーフレンドリーなソフトで、実験プロトコルの設定、実験操作、解析も簡単に行えます。
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21 CFR Part 11 (GLP/GMP) 準拠 – GxP ソフトウエアモジュールの追加により、GLP/GMPラボにて21 CFR Part 11 準拠のアッセイが行えます。
Overview
細胞の増殖、傷害、形態変化をin vitro で正確に評価することは、バイオ研究や創薬において極めて重要です。しかしながら、従来のエンドポイントアッセイは、細胞を侵襲したり、細胞の増殖・死・シグナリングの過程における重要なイベントを見逃しがちです。次世代型インピーダンス測定装置 Maestro TrayZ により、これらの課題が克服可能です。Maestro TrayZによるインピーダンス測定は、細胞の変化をラベルフリーで連続してトラッキングします。その性能と高いスループット性により、急務とされる免疫治療法の開発、セルベース製品の品質評価、抗ウィルス薬評価などを加速させます。
消耗品 (プレート)
Maestro TrayZは、96well フォーマットのインピーダンスプレートに対応しています。
CytoView-Z – Maestro専用のインピーダンス測定プレートです。プレートの底面中央は透明になっており、細胞の観察が可能です。